【秋華賞・後記】牝馬3冠アーモンドアイ「無限の可能性」を検証|けいばおー

2018年10月16日

【秋華賞・後記】牝馬3冠アーモンドアイ「無限の可能性」を検証

1: 名無しさん 2018年10月16日 21:31:29 ID:0.net

【秋華賞・後記】牝馬3冠アーモンドアイ「無限の可能性」を検証

晴天の京都競馬場で行われた第23回秋華賞(14日=芝内2000メートル)は、断然人気のアーモンドアイ(国枝)が2着ミッキーチャームに1馬身半差をつけて快勝。史上5頭目の牝馬3冠を難なく手中に収め、同世代の同性に敵なしを改めてアピールした。レース後に熱中症のアクシデントがあったため次走は慎重に決められるが、鞍上ルメールが“ウオッカ級”と評する3冠ランを振り返ると同時に、同馬の大いなる可能性を検証する。

ひと言で記せば「規格外」。アーモンドアイの魅力はまさにそこに尽きる。過去4頭の3冠牝馬はいずれもトライアル・ローズSを叩いて大願成就。ぶっつけでの偉業達成はむろん史上初だ。しかも調整過程は紆余曲折。レース5日前(9日)に交突で左前の爪を傷めるアクシデント。翌日は通常のウッドではなく、坂路での最終追い切りを余儀なくされた。その後は一日も馬場入りせず、運動のみの調整。「仕上がりとしては八分だった」とレース後に国枝調教師は本音を明かした。それでも…。単オッズ1・3倍の期待に難なく応えてしまうのがスーパーホースの証しである。

レースを振り返ろう。ハナを切ったミッキーチャームが刻んだラップは5ハロン通過59秒6の平均ペース。後方から6頭目、馬群の外でスパートのタイミングをうかがっていたのがルメール=アーモンドアイだ。

「一番心配したのは3〜4コーナー。前の馬が進んでいかないので、自分から大外に出す形になった」とルメールが語るように、先行有利の流れだったからこそより強さが際立った。

「コーナーが狭いからバランスが悪くなったが、直線で真っすぐ走らせた時の瞬発力がすごかった」

鞍上の言葉通り、レースのラスト2ハロンは11秒8→11秒9。逃げ馬が決して止まっていない中で見せたのは、4角12番手からの爆発的な推進力。役者が違ったとしか言いようのない決定的な1馬身半差のゴールだった。

「馬のレベルにだいぶ差がある、と見ていたので気は楽だった」

厩舎の先輩アパパネの3冠達成時(2010年)との違いを、国枝調教師がこう語ったのは理由がある。この歴史的偉業もアーモンドアイにとっては“第1幕”の終焉にすぎないからだ。

「3冠はそれぞれ(求められるものが)全然違うレースです。コンディションを1年間キープするのも難しい。でもそれがやれたアーモンドアイは、日本で一番強い特別な馬です。ウオッカはGIを7つ勝ちました。アーモンドアイはまだ3つですが、その域に行ける馬。力、瞬発力、スタミナ、スピードをすべて備えた特別な馬です」

主戦騎手の“ウオッカ級”の評価を受けて、国枝調教師が今後の野望を口にする。

「レース後に熱中症を発症したため次走は体調を見極めてから。もちろんジャパンC(11月25日=東京芝2400メートル)も選択肢の一つですが、今までにないところまで踏み込んでいきたくなるような馬。来年は凱旋門賞というのも当然、候補に挙がってくるのでは」

おそらく3冠達成もアーモンドアイが目指す山のまだ6合目。日本馬が未到の世界最高峰を目指す本当の戦いが、まさにこれから始まろうとしている。

※ウオッカ=通算26戦10勝。GIは2006年阪神JF、07年日本ダービー、08年安田記念、天皇賞・秋、09年ヴィクトリアマイル、安田記念、ジャパンCの7勝。牡馬との混合GI・5勝は秀逸で、とくに日本ダービーは牝馬として64年ぶりの制覇という快挙だった。08、09年のJRA年度代表馬。11年にはJRA顕彰馬に選出された。

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