大荒れの前哨戦→スプリングSも濃厚。今の中山好き3頭が波乱を生む|けいばおー

2019年03月16日

大荒れの前哨戦→スプリングSも濃厚。今の中山好き3頭が波乱を生む

1: 名無しさん 2019年03月16日 07:15:18 ID:0.net

3歳クラシックの前哨戦が相次いで行なわれているなか、今週は上位3着までにGI皐月賞(4月14日/中山・芝2000m)への優先出走権が与えられるトライアル戦、GIIスプリングS(中山・芝1800m)が行なわれる。

このレースの過去10年の結果を見ると、1番人気は4勝、2着3回、3着2回、着外1回と安定した成績を残している。3連単でも10万円以上の高配当がないことから、穴党の出番はないように思える。

だが、今年はここまでに行なわれた3歳牡馬の重賞5レースで、いずれも1番人気が敗戦。そのうち3レースで3連単の配当が10万円超えと、”大荒れ”の傾向となっている。今回もその流れを受け継ぐ可能性が高く、穴狙いに徹するのも悪くない。

下馬評では、これまで4戦3勝のファンタジスト(牡3歳)が1番人気と目されている。ただ、今回は年明け初戦。GI朝日杯フューチュリティS(2018年12月16日/阪神・芝1600m)4着以来の出走とあって、同馬については不安視する声も多い。日刊スポーツの松田直樹記者も、「この馬こそ、危険な人気馬という気がします」と語る。

まず、懸念されるのは距離。松田記者が続ける。

「ファンタジストは1200m戦でデビューし、続くGIII小倉2歳S(2018年9月2日/小倉・芝1200m)も勝って2連勝。以降も1ハロン(200m)ずつ距離を延ばして、GII京王杯2歳S(2018年11月3日/東京・芝1400m)を快勝し、朝日杯FSでも4着と好走していますが、今回はさらにもう1ハロン延びる1800m戦というのが気になります。

前走・朝日杯FSでは、鞍上の武豊騎手がなんとか折り合いをつけて、メンバー2位の上がり33秒9という末脚を引き出してのもの。あれがギリギリといった走りからすると、やはり距離の”壁”を感じざるを得ません。

母ディープインアスク(未勝利)も短い距離を使われてきた馬で、近親も短距離馬ばかり。折り合い重視の競馬で、末脚届かず、のシーンがあっても何ら不思議ではありません」

さらに松田記者は、現在の馬場状態からもファンタジストへの疑問を呈す。

「この時期の中山・芝では、年によって、荒れた内ラチ沿いを嫌った先行馬が4角から直線入口にかけて外目に進路を取ることがあります。昨年はまさにそうした馬場にあって、先週の中山・芝レースを見ると、今年もそれに似た状態になりつつあります。差しに徹しそうなファンタジストにとっては、そんな馬場状態も見えない敵になるかもしれません」

この馬場状態からもう1頭の人気馬、目下2連勝中のヒシイグアス(牡3歳)に疑いの目を向けるのは、デイリー馬三郎の木村拓人記者だ。

「ヒシイグアスからはスケールの大きさを感じますし、ここであっさり勝ってもまったく驚けない馬です。しかし今回に限っては、今の馬場がどうかな?と思います。この馬は前進気勢が強く、それを抑えようとすると、今の馬場ではスタミナを余計に消費してしまうのではないかな、と思うわけです」

こうして人気馬に不安があることを鑑(かんが)みて、木村記者はシークレットラン(牡3歳)に注目する。

「シークレットランは、2走前の葉牡丹賞(2018年12月1日/中山・芝2000m)でレコード勝ちを収めているものの、父はダンカークで、本質的にパワータイプです。その分、今の中山の馬場状態は大歓迎と言えます。

人気を裏切った前走のGIII京成杯(4着。1月14日/中山・芝2000m)は、12kg増とちょっと体に余裕がありましたし、レース中の反応もあまりよくないように見えました。それに、京成杯よりもスプリングSのほうが展開も流れやすいですし、この馬には向くはず。前回狙っていた人ならなおさら、人気の落ちた今回で買わない理由はないと思いますよ」



大荒れの前哨戦→スプリングSも濃厚。今の中山好き3頭が波乱を生む

スプリングSでは勝ち負けが期待されるシークレットラン

シークレットランについては、松田記者も穴馬として名前を挙げた。

「2走前の葉牡丹賞では、発馬直後に両隣の馬に挟まれる不利がありながらレコード勝ち。それほどの脚力をシークレットランは備えています。一方で、これまでは1戦ごとに馬体重を10kg以上も増やして、まだ体を持て余している印象。4戦すべてで手綱を取る内田博幸騎手も前走後、『暖かくなって(体が)パンとしてくれば……』と話していました。つまり、それだけ伸びしろがあるということ。

そして内田騎手の期待どおり、暖かくなりつつある今、徐々にではありますが、良化気配を感じさせます。1週前には、古馬ダートの重賞勝ち馬センチュリオンに併せ馬で1秒2も先着。相手が攻め駆けしない点を差し引いても、動きに迫力を増してきました。

今回、体が絞れて前走からマイナス体重で出てくれば、要注意。3走前に勝った未勝利戦(2018年9月15日/中山・芝1800m)がやや重で、荒れた馬場をこなす下地もありますから、ロングスパートがハマれば一発の期待も膨らみます」

実は松田記者には、このシークレットラン以上に注目している馬がいる。前走のGIホープフルS(2018年12月28日/中山・芝2000m)で4着だったコスモカレンドゥラ(牡3歳)だ。

「もともとスプリングSは先行有利で、コスモカレンドゥラは馬場状態なども加味して狙いたい1頭です。前走のホープフルSでは、外枠から果敢に逃げてコンマ6秒差の4着。道中でペースをうまくスローに落としたものの、最後は切れ味鋭い上位勢に捕まってしまいました。とはいえ、ゴールまで脚はあがっておらず、粘りが光る競馬でした。

今回は、そのホープフルS以来となる2カ月半ぶりの実戦。2走前の黄菊賞(2018年11月11日/京都・芝2000m)1着後に短期放牧を挟んでいますが、心身のメンテナンスにここまでの時間を割いたのはこの中間が初めて。その点を不安視する人もいるかもしれませんが、同馬を管理する田中博康調教師によれば、心身ともに状態はよさそうです。

3走前、2着となったアイビーS(2018年10月20日/東京・芝1800m)の勝ち馬は、GI阪神ジュベナイルフィリーズ2着馬で、GIIIクイーンCを快勝したクロノジェネシス。3歳牝馬の頂点を争う馬と差のない競馬をしていたことを考えれば、その素質はここでは間違いなく上位です。

田中調教師は、今回の1ハロンの距離短縮を歓迎。レースでは、気持ちにゆとりを持って先行策を打つことができれば、2番手追走から4角で先頭に立って、最速上がりで突き抜けた黄菊賞の再現があってもおかしくありません」

一方、木村記者ももう1頭、推奨馬の名を挙げる。未勝利戦を勝ったばかりのニシノカツナリ(牡3歳)だ。同世代の重賞2勝馬ニシノデイジーと同じく、名牝ニシノフラワーの血を引いている。

「この馬がデビューして3着だった新馬戦(1月12日/中山・芝1600m)は、勝ったザダルが続く500万下条件も勝って連勝。4着のフォルコメンも次走の未勝利戦を勝っているように、メンバーレベルの高いレースでした。この馬も続く未勝利戦(2月10日/東京・芝1600m)を完勝し、そのことを証明しました。

その未勝利戦では、デビュー戦の出来からガラリと一変。レースぶりも早めにまくる形で、1頭だけ力が違うと思わせる内容でした。父が中山巧者のルーラーシップですから、東京から中山になるのはマイナスではないですし、距離が1ハロン伸びるのも問題ありません。1勝馬の中では、一番面白いと思いますよ」

2歳王者のアドマイヤマーズも苦杯をなめ、激戦の3歳牡馬戦線。再び”大荒れ”となるのか。ここに挙げた3頭が、その波乱を演出することを期待したい。

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